9月食育  職員劇で伝える「お月見の意味」

2022.09.20

9月食育 秋の恵みに感謝し、月見の意味を伝える

 

9月の食育はお月見の意味を子どもたちに伝えようと職員で劇を行いました。劇は子どもたちに楽しくわかりやすく伝えられるので、みなみ学童では時々行っています。

 

今回の劇のタイトルは<月のうさぎ伝説>

劇の内容を簡単にお伝えします。

 

子ども役の職員が「十五夜さんのもちつき」を歌いながら手あそびをするシーンから始まります。そしてお母さん役が子どもたちに「月にはうさぎがいるんだよ。月のうさぎの伝説の話をしてあげようね」と昔話を始めます。

 

さる、うさぎ、きつねの3匹が空腹の老人に食べ物を探します。

さるは山で木の実を、きつねは川で魚を取って火をおこし魚を焼いて老人に食べてもらいます。

しかし、うさぎは一生懸命食べ物を探したけれど何も見つけられません。そして「私を食べてください!」と言うと火の中に飛び込みました。

その老人は実は帝釈天という神様で、帝釈天はうさぎを哀れみ、月の中に蘇らせました。

 

お母さん役が「うさぎは食べるものがない苦しみを知っているんだね。お前たちがお腹が空いて死にそうだったら私は耐えられない。十五夜のお月見は、今年もお米や野菜がたくさん採れますようにと願いが込められているんだよ。そして十三夜のお月見は大地の恵みに感謝してまた月を眺めるんだよ」と子どもたちに伝えたい大切なセリフを言い、そのあとは楽器で<月>を演奏し全員で歌って劇は終わります。

 

 お供えを用意をして子どもたちの登所を待ちます。どんな反応をするのか楽しみです。

 

劇の前に子どもたちに質問しました。「お団子は何で出来ているかわかる?」と子どもたちに聞くと「小麦粉!」と答えてくれた子がいました。「お米の粉でできているんだよ。秋に収穫したお米や野菜をお供えして秋の実りに感謝するんだよ」とお供えの意味を説明し、野原にススキを探しに行ったことも話しました。

 

劇が始まりました。動物たちと老人のシーンです。

劇を楽しんでいる子どもたちの様子です。

帝釈天がうさぎを月に蘇らせ、<月>の演奏と歌が始まります。

 

劇を楽しんだ後はおやつの時間です。

おやつは手作りのみたらしだんごと梨、おせんべいです。職員で約300個のお団子を丸めて作りました。

お団子は大好評。「たれがおいしい!」とたくさんの子どもたちが言ってくれました。

 

秋の季節を感じるとともに食べられることに感謝、大地の恵みに感謝、食べ物を大切にして欲しい願いが子どもたちに伝わったでしょうか。美味しそうにお団子を食べる子どもたちの顔を見ながら、食べ物に困らない災いのない平和な世でありますようにと改めて願いました。